不動産売却の売り止めとは

不動産売却の売り止めとは

不動産売却にあたっては、参考のために他の類似物件の売却情報を事前にインターネットなどで確認することは有効といえます。そうしたなかでよく見られるのが、タイトルや備考欄などに売り止めという表現が用いられた不動産物件です。売り止めというのは、不動産売却に関する情報は公開されているのにもかかわらず、実際には販売を一時的に中断している状態の物件のことを指すことばです。この場合の公開というのは、全国ネットの不動産売却情報のシステムであるレインズに登録されているものと考えてもよいでしょう。
こうした売り止めがなぜ発生するのかですが、一般には売主に突発的な事情ができて不動産売却を見合わせたいという場合、不動産売却をしなくてもお金の工面ができそうなので様子見をしているという場合、公開から長期間経過しても売れそうにないので今後の対応を検討している場合などが、その理由として挙げられます。
ただし、一部の不動産会社では、この売り止めを不適切に取り扱っている可能性もあるといわれていますので、売主としては注意はしておいたほうがよいといえます。たとえば、すぐにでも買主が見つかりそうな優良物件であれば、レインズに売却情報を掲載せずに、不動産会社が独自の販売ルートで顧客を見つけてきたほうが、売主と買主の両方からの仲介手数料収入が得られますので、それだけ不動産会社にとっては有利になります。ところが、不動産仲介業務のなかでも、専任媒介契約などの形態で売主と契約している場合には、レインズに掲載することが法令上の義務となっていますので、とりあえず掲載して法令を守りながら、一方で売り止めによって他の不動産会社からの照会には応じず、物件を独占するわけです。

Author: Beaudoin